段ボールの話
今や、生活のあらゆる場面で使用されて、なくてはならない存在となっている段ボール。
このページでは、段ボールの特徴等についてお話しします。
段ボール製作を検討される際のご参考になさってください。
段ボールとは
段ボールとは
段ボールの構造
「ライナー」と呼ばれるボール紙(表ライナー・裏ライナー)と波形に成型された「中芯」をのりで貼り合わせたものを段ボールと呼びます。
段ボールの種類
段ボールは、使用目的に応じて下記のように様々な構造があります。
片面段ボール | 両面段ボール |
---|---|
ライナーを1枚だけ貼り合わせた構造 |
両側を貼り合わせたもっとも一般的な構造 |
複両面段ボール | 複々両面段ボール |
より強度を高めた2層構造 |
複両面よりさらに強度を高めた3層構造 |
段ボールの材質・強度
段ボールの材質・強度
段ボールの強度は、ライナーや中芯の材質と、厚み(フルート)によって決まります。
「ライナー」「中芯」の材質・強度
ライナーも中芯も、1平方メートル当たりの重量(g/m2)によって材質が異なります。
◎ライナーの材質
現在多く出回っているのは、C5、K5、K6、K7などです。
C(Cライナー)は古紙を多く含み、K(Kライナー)はバージンパルプの割合が多い材質です。
◎中芯の材質
S120、S160、P160、P180、P200などがあり、Sは通常の中芯に、Pは強化中芯に使用します。
通常の段ボールでは、S120の材質を多く使用します。
◎ライナー、中芯の材質と強度の関係
材質 | 重量(g/m2) | 使用部位 | 強度 |
---|---|---|---|
C5 | 160~170g | ライナー | ↓ ↓ ↓ 強 |
K5 | 170~180g | ||
K6 | 210~220g | ||
K7 | 280g | ||
S120 | 120g | 中芯 | ↓ ↓ ↓ 強 |
S160 | 160g | ||
P160 | 160g | 強化中芯 | |
P180 | 180g | ||
P200 | 200g |
段ボールの厚み(フルート)の種類
フルートの種類は、波形部分の「高さ」と、30cm当たりの段の数によって決まります。
比較的よく使用されるフルートをご紹介します。
◎Aフルート
もっとも一般的な段ボールで、強度にすぐれており、梱包や発送用によく使用されます。
◎Bフルート
書籍、パソコンゲーム、食品などの比較的軽いものや割れ物商品、内装用によく使用されます。
◎Wフルート
AフルートとBフルートを重ねた材質で、一般的に、海外輸出用や重量物の運搬に使用します。
◎Eフルート
ギフトや軽量物用など一般的な外装箱に多く使用されています。
◎マイクロフルート
包装の薄物化が進む中で誕生した新しいフルートです。段ボール板の種類のうち、Eフルートや、高さ約1mm以下のF・Gフルートなどの薄いものを総称して「マイクロフルート」と呼んでいます。
段ボール表面紙の色について
段ボール表面紙の色について
段ボールの色はクラフト色が一般的ですが、表(ライナー)を加工することにより、白をはじめ様々なカラー段ボールの製作が可能です。
通常のクラフト色の段ボール
現在の段ボールの主流はクラフト色です。
その理由は、下記のメリットがあるからです。
・漂白などの必要がないためコストを抑えられる
・埃が目立たないため倉庫などで長期間保管する際に便利
・配送中に雨などにより生じる汚れが目立ちにくい
白段ボール
段ボールの表面に「白ライナー」を使用した段ボール。
ロゴや社名を印刷し目立たせたい場合などによく利用されます。
コストの都合上、表は白色、内側は通常のクラフト色を使うケースが多いです。
カラー段ボール
白以外にも、様々な色ライナーを使用した段ボール製作が可能です。
クラフト色と比べて美粧性にすぐれているため、贈答用や宅配便向けなどの包装材料として、また、収納箱や紙製グッズ、ディスプレイ、POP材料など、デザイン性を重視する様々な用途に使われています。
ヤシカサやベニバナ、茶殻などを原料に混合し、自然な色合いを活かしたエコ素材による製作も承っております。
印刷業界様へ
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のり付け加工について
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